本作では、沖縄戦の遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表で、40年以上にわたって遺骨を探している具志堅隆松の姿を映し出す。彼の活動を通して、戦争の記憶と記録をどう次世代に引き継いでいくのかを、観る者に問いかけていく。“ガマ”とは沖縄の自然壕、“フヤー”とは掘る人という意味。沖縄本島には激戦地だった南部を中心に、今も3000柱近くの遺骨が眠っているとされる。そして沖縄の人々や旧日本軍兵士のものだけではなく、米軍兵士、朝鮮半島や台湾出身者たちの骨を含んだ島の土砂は、辺野古新基地のための埋め立て工事に使われようとしている。